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【塾講師が伝授】中学生の塾選びで失敗しない方法

そろそろ子供が中学生になるけど、いつから塾を始めた方がいいのかな。
周りにたくさん塾はあるけど、どんなところに通わせたらいいのかしら。

結論:お子様に合った塾を選ぶためには、以下の4つのポイントを重視してください!

 

塾選びにおける失敗とは何かを理解する

塾に通う時期を決める

個別指導塾と集団塾のメリット・デメリット

体験授業へ参加する

 

これらのポイントについて深く理解しておくことで、塾選びにおける失敗を大幅に減らすことができます!

 

Point1:塾選びにおける失敗とは何か

1. 実際に頂いた失敗の声

塾講師という立場上、親御様から色々なご相談やご質問をいただくことが多いです。その中から、特にご相談の多い内容について取り上げたいと思います。

 

・定期テストの点数が上がらない(下がった)
・模擬試験の点数が上がらない(下がった)
・通知表の成績が悪くなった

 

上記の項目が、塾を変えようと思っている方のご相談で1番多いです。この後にあげる失敗のご相談も全て成績に直結している場合が多いです。

 

・塾に仲が悪い人がいた(後から入塾してきた)
・担当する先生が変わって、勉強がわからなくなった

人間関係の悪化も塾を変える一つの要因になります。同じ塾に通う生徒、講師との相性も塾選びには大事な要素です。
上記の内容以外にも多くのご相談をいただきますが、特にご相談が多いのはこれらの内容ですね。最悪の場合、入塾時よりも成績が下がるなんてことも…。
値段や時間など、多くのことを加味して決めた塾でこれらの失敗には陥りたくないですね…。

2. なぜ失敗したのか

塾選びで失敗しないためには、これまでの先人たちに習い、失敗する可能性を減らすことが重要です。

これまでの例から考えられる失敗の要因を掘り下げていきます。

点数が上がらない要

点数が上がらない1番の要因として、塾と生徒側の目的の違いが挙げられます。

 

→普段の授業の予習復習、定期テストの点数を重視する塾に通わせているのに、模擬試験の点数が上がらない。

→受験を意識した塾に通っているのに、定期テストの点数が上がらない。

 

このように、塾の目的と通わせている目的の違いがあることがあります。

どういったことを重視している塾なのか、体験授業など塾の先生と話す機会にしっかりと確認しておくことが重要です。

もちろんどちらも対応しているという塾が多いと思いますが、定期テストに向けていつからどのような準備をするのか、模擬試験にはどういった対策を立てるのか確認することをオススメします。

 

通知表の成績が上がらない要因

通知表の成績が上がらない要因は、通知表を細かく見ることでその要因がわかります。

以下の表のように、通知表は2、3のような数字の後にA、Bなど項目別に判定が出ていると思います。

※2021年度以降、制度変更により4観点から3観点になりました。詳しく知りたい方は以下URLよりアクセスしてください。
出典:国立教育政策研究所(2019)「学習評価のあり方ハンドブック 小中学校編」より作成
URL: https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/gakushuhyouka_R010613-01.pdf

新制度は、「技能」と「知識・理解」の観点が1つにまとまり、「知識・技能」となります。

観点ごとに関わりの深いものをあげるとこのようになります。

 

・「知識・技能」→ 定期テスト、小テスト等、提出物

・「思考・判断・表現」→ 定期テスト、小テスト等、提出物

・「主体的に学習に取り組む態度」→ 提出物、小テスト等

 

定期テストの点数が下がれば、もちろん評価も下がります。

しかし、上がっているのに成績に変化が見られない場合、お子様が提出物を出していない授業態度が悪いなどの原因も考えられます。

宿題の提出状況の悪いお子様の場合、宿題の進捗は塾で確認してくれるのか、サポートはあるのか、といったことも塾選びでは大切だということがわかりますね。

 

また、小テストなどの授業内で提出するものは全ての観点に関わるものなので、成績を上げるためには重要です。

漢字のテストや英単語テスト、単元別のテストなど、多くの授業内テストがあると思います。

受験勉強を重視する塾では、授業の進捗にあった授業をしてくれるのか、小テスト等に対応はしているのか、確認することも大切です。

 

上記の事柄以外にも、副教科の場合は作品や発言などの授業参加が加点される場合もあります。詳しくは学校の先生方から初回の授業で説明や配布物等でお知らせがあると思いますのでそちらを参考にしてください。

 

人間関係悪化の要因

人間関係の悪化の要因は、体験授業後の子供の反応を聞くことが特に重要です。

 

体験授業が終わった後、子供の反応を聞かずに「ここにします」といって決める親御様が一定数いるのが現状です。値段や紹介、そのほかの要因でほかの塾には変えづらいといった場合もあると思うのですが、お子様の第一印象もしっかり聞いて塾を決めましょう。

 

また、アルバイトの方が多い塾や、先生が入れ替わり立ち替わり教える塾などがありますので、教科ごとに担当する先生が変わるのか、定期テスト時はどいった対応になるのか、など細かく聞いておくことをオススメします。

 

Point1のまとめ

塾選びの失敗は、成績関連と人間関係の失敗が多いです。このような失敗に陥らないために必要なことを以下にまとめます。

 

・塾に通わせる目的を明確にし、塾側と生徒側の目的の違いをなくす。
・体験授業時にお子様の感想を聞き、塾側にも聞きたいことを聞く。

 

これらのことに注意すれば、Point1で扱ってきた内容の失敗はまず起こりません。

では、本格的に塾を選ぶ際に重要なことを考えていきましょう。

 

Point2:塾に通うべき時期

 

 

結論から言うと、塾に行く時期は早ければ早い方がいいです。

しかし、塾に行くにも決して安くない金額を払うことになるので、時期を見極めて検討することをオススメします。

ここからは、普段の授業や定期テストの対策を重視する場合と受験対策を始める場合に分けて入塾時期を見極める方法を説明していきます。

もちろんどちらも対応している塾が多いですが、何のために塾に入れるか、目的をはっきりさせてから入塾時期を検討しましょう。

1. 定期テスト対策

定期テストや通知表の点数を重視するなら、なるべく早い時期から塾に入れましょう。

早い時期から入塾することで、定期テストで点数を取るための勉強法や、課題のこなしかたが身につきます。これが身についているかいないかが、受験勉強と定期テストのための勉強を両立できるかどうかを左右します。

 

定期テスト対策のための入塾時期を考える上で、重要なことは以下の2点です。

 

・中学入学と同時に入塾すべきではない

・理想の進路と現在の成績の差を比べる

 

それぞれ説明していきますね。

中学入学と同時に入塾すべきではない

定期テストで点数を取れるようになるためには、なるべく早く塾に入ったほうがいいと感じています。

ただ、中学校入学と同時に塾に入れることはオススメしません!

その理由は・・・

 

・塾のおかげで点数が伸びたのかわからない

・定期テスト対策が得意なのか、苦手なのかわからない

 

からです。

中学校の定期テストは、小学校のまとめテストとは違い、範囲の広さ問題の難易度授業の進むスピードが大きく変わります。

それらについていくことができず、点数がなかなか取れない生徒が多いです。

 

私の塾に来る生徒の中にも、小学生の時からテストで点数を取れないお子様や、宿題をサボってしまうお子様がいます。そういった生徒は、中学校の成績もよくない場合がほとんどです。

そうでない子も、中学校の定期テストで点数がなかなか上がらない生徒も多くいます。

 

塾に入る前の点数がわかっていないと、塾の効果で点数が伸びているのか、元々取れていた点数だったのか判別がつきません。

そのため、お子様がその塾の教え方に合っているのかどうかを入塾後に判別するためにも、少なくとも1度、塾なしで定期テストを受けてみることをオススメします。

 

また、定期テストに対して、自ら勉強してある程度の結果が残せる生徒であれば、点数が下がり始めたと思った時に入塾を考えれば、大きな問題にはなりません。

理想の進路と現在の成績の差を比べる

偏差値50以上の高校に通わせたい、○○高校に通わせたいのように理想の進路がある程度決まっている方は、現在の成績でその理想を叶えられるかを基準に塾を選びましょう。

すでに、学校の模擬試験等で成績が出ている方、通知表をもらったことがある方は、その点数と、理想の進路との差を調べてみてください。

その結果から、このようなことが言えます。

 

・基準を満たしていない(偏差値の差が5ポイントより下回っている)→入塾の検討

・基準と同程度(偏差値の差が5ポイント以内)→入塾の検討または次回の定期テストの結果まで様子見

・基準を十分に満たしている(偏差値の差が5ポイントより上回っている)→次回の定期テストの結果、模試の結果まで様子見

 

この中で最も気をつけて欲しいのは、基準と同程度の方です。

同程度といっても、たまたま今回その点数を取れている可能性や次回の模擬試験等で大きく下がる可能性もあるからです。

特に中学二年生の場合、周りの環境に慣れてきたり、勉強の難度が大きく伸びるので、1年生よりも成績の変化が激しい傾向にあります。

次の模擬試験の結果や次の通知表が返されてから、では大きく遅れを取ってしまう可能性があります。

 

では何で判断するかというと、定期テストの結果です。

定期テストは模擬試験や通知表の返却より頻度が高いです。そのため、大きく時期を開けずに現状を把握することができます。

以下にまとめたものを例として、定期テストの結果から、偏差値を予想できます。

 

・平均点が40点以下 → 偏差値40程度またはそれ以下
・50〜60点程度  → 偏差値45程度
・60〜70点程度      → 偏差値50程度
・70〜80点程度      → 偏差値55程度
・80〜100点程度    → 偏差値60程度、またはそれ以上
こちらの表はあくまで参考程度にしてください。
皆様が通っている中学校の平均点が大きく異なる場合や、私立学校の場合などは、これに当てはまらない場合もあります。
定期テストを初めて受けたという方は、この表を参考程度に考え、偏差値を割り出してください。
模試と定期テストの両方を受けたことがある方は、その点数と表の両方を照らし合わせて、偏差値を割り出してください。
理想の進路とお子様の偏差値や点数が大きく離れないうちに入塾を検討しましょう。

2. 受験対策

受験対策のために塾を検討する場合、遅くても、夏期講習が始まる前には入塾を検討しましょう。

ほとんどの塾は、夏期講習で今までの基礎の復習や受験対策の勉強を行います。夏期講習と同時に入塾するよりは、まず雰囲気や勉強の進め方に慣れておくために、夏期講習期間が始まる少し前までには入塾することをオススメします。

 

それでは本題です。

受験対策のために塾を検討する場合、以下の点を考慮しましょう。

 

・基礎が十分に定着しているかどうか

 

この点について、基礎が定着しているかどうかの判別方法など、詳しく説明しますね。

 

基礎が十分に定着しているかどうか

基礎が定着しているかどうかは、模擬試験の結果を見るとよくわかります。

多くの模擬試験の結果には、問題ごとに正答率が掲載されている場合や、本来の実力であれば正答することができた問題、次回できるようにしたい問題などが示されています。

これらから、基礎が定着しているかどうかがわかります。

 

結果を見てもよくわからない!という方は、以下の2点に注目してください。

 

・5科目の合計偏差値60以上or全教科75点以上
・他の教科と比べて極端に点数(または偏差値)が低い教科がない
上記の項目に当てはまるのであれば、基礎は十分に修めていると言えます。入塾は中学3年生になってからでも遅くはありません。(前述した通り、理想の進路と大きく偏差値が離れているなら早めの入塾を検討しましょう。)
苦手な教科がある場合、他の科目の点数がいいからといって入塾を先延ばしにすることは危険です。
なぜなら、苦手は他の教科へ波及するからです。
・数学が苦手な生徒の場合、理科でも計算問題が出てきたときに、理科が嫌いになる。
・国語が苦手な生徒の場合、数学の証明の問題が国語のように感じ、嫌いになる。
このような例は多くの生徒で見受けられます。
勉強は 嫌い→苦手 となることが非常に多いです。
もちろん必ずそうなるというわけではありませんが、今まで受け持った生徒の約8割以上が、このような思いを持ち入塾してきます。
1つの教科が極端に点数が低い場合、1科目だけ塾に通わせるという選択肢があります。大手の塾であれば、1科目から受講できることも少なくないので、検討してみてください。
苦手な教科が複数ある場合は、全教科教えてくれる塾に通うことがオススメです。得意な教科も同時に学ぶことができるので、大きな効果があると思います。

また、私立・公立ともに、その地域の最上位校を目指すのであれば、1年次からの入塾をオススメします。トップ層の高校では、応用力、発想力を必要とする問題が出題される傾向にあります。そのような問題を解く能力は、中学3年生の1年間では養うことが難しいと言えます。

Point2のまとめ

塾に通う時期を決めるためには、塾に通わせる目的を明確にすることと、お子様の現在の学力を把握しておくことが重要です。

 

・理想の進路と現在の学力を比べ、大きく下回るなら入塾を検討する。
・受験対策は、遅くても中3の夏期講習の前
・総合の偏差値だけでなく、苦手な科目があるかないかも要注意

 

受験対策をしていれば、学校の授業の内容も少なからず触れるので、定期テストの対策もできることは確かです。

しかし、受験勉強と定期テストの勉強が両立できず、思うように点数が上がらない子もいます。

受験には、通知表の点数も大きく関わってくるので、定期テストで点数が取れていない子は、定期テストの勉強に慣れるためにも、早めに塾を検討しましょう。

 

塾を検討する時期が決まったら、次はどのような塾にけばいいのかを決めなければなりません。

塾選びで失敗しないためにも、塾の種類や、良い点、悪い点をしっかり理解して決めましょう!

 

 Point3:個別指導塾と集団塾のメリット・デメリット

1. 塾の分類

現在、コロナウイルスの影響もあり、塾の形態・業態は多種多様になりました。個別指導塾と集団塾について深く説明する前に、個別指導塾と集団塾とは何か、大手・個人塾にはどのような差があるのかについて簡単に説明します。

個別指導塾・集団塾とは

個別指導塾と集団塾は教師一人に対する生徒数で決まります。

 

・個別指導塾 → 教師一人に対し生徒3名以下

・集団塾 → 教師一人に対し生徒4人以上

 

ここからは少人数教室と言われる塾も、集団塾として説明していきます。(例外がある場合はその都度個別に説明します。)

 

大手学習塾と個人経営塾にはどのような差があるのか

CMで見たことがある、よく聞く名前、誰もが知っている、という塾は大手の学習塾だと考えてもらって構いません。

親御様の多くは、大手の塾と個人経営の塾を比べた時、大手の塾に通う方が安心、サポート等も手厚いと考えます。

ですが、中学生の塾選びにおいては、大手の塾が必ずしも良いとは言えません。

大手の塾と個人経営の塾の差で、特に顕著な項目が2つあります。

・情報量の差

・対応できる生徒の差

これらの差について説明するとともに、中学生の塾選びに大きく関わらないことを説明していきますね。

情報量の差

大手の塾は、全国展開しているため、扱ってきた生徒数、受験した学校数が多いのです。そのため情報量も当然多いです。特に私立高校や、自校で問題を作成する公立高校を受験する場合、情報量が多いと役に立つことが多いです。

しかし、個人塾は地元に密着しているという点で、定期テストの対策や公立校の受験対策、近場の私立高校に関しては、大手と同程度かそれ以上の力を持っていることも少なくはありません。

対応できる生徒の差
大手の塾は対応できる生徒の幅が広いです。情報量や先生数が多く、レベル別に教室が違うという塾もあります。そのため、どのような生徒にも対応ができる強みがあります。
個人経営の塾は、レベル別に教室を分ける、ということをしている塾は多くはありません。上位校を狙う生徒に特化している塾、勉強が苦手な生徒に特化している塾など、何かに特化した塾が多いです。
もちろん、個人塾の先生と大手塾の先生を比べた際に、どちらかに優劣があるわけではありません。
塾を選ぶ際は、先生との相性や生徒自身の感じ方が重要ですので、個人か大手かという点は、塾選びに関してそれほど影響がありません。
以上を踏まえ得た上で、上位の私立高校や、自校で問題を作成する公立高校を受験する際は、なるべく大手の塾を選びましょう。それ以外の高校を受験する場合は、大手と個人塾で大きな差はありません。

2. 個別指導塾のメリットデメリット

まずは、個別指導塾のデメリットから説明しますね。

・成長が感じづらい
・費用が高額になりやすい
・モチベーションが下がる可能性がある

 

個別指導塾は、勉強している時間、常に一人で勉強と向き合わなくてはなりません。そのため、周りと比べて勉強が捗っているのかわかるのが、テストの結果でしかわかりません。もちろん学校の授業が前よりわかるようになるなど、少しづつの変化はありますが、大きな変化や成長をすぐに感じることが難しいです。

また、個別指導塾の多くは、1教科ごと、1コマごとに細かく値段が設定されているので、多くの教科を学んだり、長い時間指導をを受けようとすると、費用が割高になる傾向にあります。

これらのデメリットがあることは、塾の先生方も理解しています。このことに対してどのように対策をとっているのか、塾によって違っていますので、入塾を検討する際に質問してみるのも良いと思います。

 

次に、個別指導塾のメリットを説明します。

・適度に静かな環境で集中できる
・一人一人にあった授業が受けられる
・部活等の都合に合わせやすい

 

個別指導塾の多くは、一人一人仕切られた空間が設けられ、勉強に集中することができます。周りの生徒の質問や先生の話し声が聞こえますが、静かすぎる空間ではなく、ある程度の音がある環境であることによってとても集中することができます。

また、一人一人異なったカリキュラムが組まれることになり、自分の苦手やできないところから勉強を始められることができます。

授業の時間や曜日も基本的には自由に設定できるので、学校の行事や部活、習い事などの他の予定とも折り合いがつけやすいです。

 

3. 集団塾のメリットデメリット

 

集団塾についてもデメリットから説明していきます。

・一人一人にかける時間が少ない
・周りに置いていかれる
・問題を解く時間が少ない

集団塾は、生徒全員で同じ授業を受けることになります。そのため、問題を解く時間が個別指導塾に比べ少なくなる傾向にあります。また先生一人に対する生徒数も多いので、一人当たりの質問できる時間や、問題を解く過程を見る時間が比較的少ないというデメリットがあります。

また、全員で同じ授業を受けるため、周りとの進度や理解度が異なったとしてもそのまま授業が進んでいくという形になる場合があります。

近年個別指導の塾が増えていることもあり、このデメリットに対して対策している集団塾も増えてきています。このような問題に対する対応策として、どのようなことを行なっているのかについては必ず説明してもらうようにしましょう。

 

続いて、集団塾のメリットについて説明します。

・周りの努力についていくことができる
・周りの質問がためになる
・教え合う機会ができる

集団塾は、多くの生徒と同じ環境で勉強することができます。そのため、他の生徒の頑張りを直接肌で感じることになります。さらに、同じ授業を受けている生徒の質問が聞けたり、先生が質問を共有してくれる場合もあるので、ちゃんと理解していなかったことや、わかった気になって進んでいくことが少ないです。

また、授業後の問題演習の時間、わからないことを友達に聞いたり、書かれたりすることもあります。人に勉強を教えることは、自分の理解度がさらに上がるので、とてもいい効果があります。

多くの生徒は、成績が上がった時に調子に乗って真面目に勉強しなくなったり、逆に成績が下がった時に勉強のやる気が下がります。集団塾はこのような生徒に対しても、周りとの差がいつでもわかるので、モチベーションの維持、向上にはうってつけです。

Point3のまとめ

中学生の塾選びに関しては、大手の塾と個人経営の塾で大きな差はありません。その上で、個別指導塾と集団塾についてメリットとデメリットを説明しました。

上記のメリットデメリットを踏まえ、個別指導塾、集団塾はどのような生徒が向いているのかまとめます。

・苦手な教科に特化して成績を上げたい生徒
・学校の課題などある程度自分で勉強できる生徒
・静かな環境の方が勉強できる生徒
・全体的に成績を上げたい生徒
・周りに流される生徒
・競争心がある生徒
・塾に通うのが苦手な生徒

 

個別指導塾、個人塾の両方ともメリットとデメリットがあります。これらをよく理解し、塾を選ぶ際、想定外のことが起きないようにしましょう。これらのことを理解しているかいないかで、塾選びの失敗が減ります。

 

 Point4:体験授業への参加

 

1. 体験授業で失敗を減らす

塾選びの失敗は、塾側と生徒側のミスマッチ、考え方の違いによって発生します。

体験授業に参加し、双方の考え方を一致させることができれば、塾選びにおける失敗を大幅に軽減できます。

体験授業は無料で行なっている塾が多いので、ぜひ参加してください。

体験授業は何校行くべきか

周辺にある塾全ての体験授業に行くことは、とても時間がかかるのでオススメしません。ですが,

お時間、ご都合の許す限りで、少なくとも2、3校は体験に行きましょう。

 

まずは周辺の塾のチラシやホームページ、友人が通っている、などの理由で体験してみたい塾を決めましょう。

体験する塾を決める際、お子様にも意見を聞き、ここならいっていいかもと思ったところに行くことをオススメします。1回目の体験授業で、体験授業に行くのが嫌になり、めんどくさいからここでいいといった決め方をしてしまうと、失敗してしまう可能性が上がってしまいます。

 

その上で、あえて体験する塾を選ぶ基準を作るとするならばこのようになります。

・どのような塾がいいか決まっていない → 大手、個人、個別、集団、様々なタイプの塾に行く
・個別(集団)塾に通いたい → 最低2校体験に行く、できれば集団(個別)塾も体験してみる
・値段の安い塾に通いたい → 値段の安い塾を調べて体験に行く、夏期講習等の値段を聞く
・とにかく成績を上げたい → 同程度の学力の友達が通っている塾の評判を聞いて体験する

どのような質問をするべきか

体験授業に行く際、塾の先生からは塾の方針や費用が説明されます。その説明を聞いた上で、明らかにならなかったこれまでに説明してきたことを質問することが特に重要です。

それらに加え、必ず質問してほしいことがあります。

 

・夏期講習など、月謝以外にかかる費用はどのくらいか

・苦手を伝え、それをどう克服するのか、普段の授業と並行してできるのか

 

上記の2点については、質問しておかないと、思わぬ失敗につながってしまいます。

月謝以外にかかる費用に関しては、長期休暇中の講習や、教材費、塾への入会金などがあります。長期休暇中の講習は割高になることが多く、想定外の出費になることもあるので、しっかりと聞くことをオススメします。

また、苦手な教科、苦手な分野があるお子様は、それを解決してくれるのか、カリキュラムがある中で、どのように解決していくのかを聞きましょう。カリキュラムの中で苦手を解決できない可能性があるため、どう対応するのか質問することをオススメします。

 

まとめ:失敗しない塾の選び方 (中学生編)

 

塾選びで失敗しないための4つのポイント

 

塾選びにおける失敗とは何かを理解する

塾に通う時期を決める

個別指導塾と集団塾のメリット・デメリット

体験授業へ参加する

 

以上のポイントを十分理解した上で、塾を選びましょう。

 

これらのポイントをに共通する最も重要なことは、塾に通う目的を明確にすることです。

中学3年間はあっという間に過ぎていきます。手遅れになったり、失敗のないように塾を選びましょう。

 

周りの方の口コミなど使えるものは最大限利用して、お子様に合った塾を選べることを願っております!